2018 年 33 巻 1 号 p. 13-16
55歳,男性。初診の半年前より右腋窩に皮下腫瘤が出現し,徐々に増大してきたため,当院を紹介され受診した。皮膚生検にて,CD30陽性大型異型細胞の充実性増殖を認め,原発性皮膚未分化大細胞リンパ腫を考えたが,血液検査にて抗HTLV-1抗体陽性であり,成人T細胞性白血病・リンパ腫との鑑別が問題となった。単発性病変であったため切除し,腫瘍組織へのHTLV-1プロウイルスDNAのクローナルな取り込みを確認できたため,成人T細胞性白血病・リンパ腫と診断した。原発性皮膚未分化大細胞リンパ腫と成人T細胞性白血病・リンパ腫は予後が異なるため,両者の鑑別は重要である。