2018 年 33 巻 1 号 p. 45-49
76歳,女性。約2年前に右小陰唇に小指頭大の結節が出現し緩徐に増大。約2ヵ月前から急速に増大。現症は外陰部右側から臀部の小児頭大の境界明瞭な有茎性に懸垂する巨大腫瘤。表面は乳頭腫状でびらんや膿苔あり。弾性硬に触知し下床との可動性不良。右鼠径に腫大リンパ節を1個触知。好中球増多を伴いWBC 19500/μL,SCC 30 ng/mL,血中G-CSF 96.2 pg/mLと上昇。CRP 1.34 mg/dL。生検組織は核異型や核分裂像を有する有棘細胞様細胞により構成される胞巣が表皮と連続して不規則に下方へ浸潤し棘融解や癌真珠が散在。骨盤内臓器を切除し骨盤内と右鼠径リンパ節郭清術施行,薄筋皮弁で再建。切除標本も高分化SCCで断端陰性。右鼠径リンパ節に2/9個転移。抗G-CSF抗体の免疫染色で腫瘍細胞が点状に染色された。術後白血球数,血清SCC値,G-CSF値は低下。術後50日目に再発,肺転移を伴い白血球数,血清SCC値,G-CSF値は再上昇し術後63日目に永眠。