Skin Cancer
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一般演題
当科で経験した皮下脂肪織炎様T細胞リンパ腫の5例
野上 京子持田 耕介財部 愛菜後田 優香江藤 博文成田 幸代林 みゆき堀川 永子石井 千寸天野 正宏
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2019 年 34 巻 1 号 p. 28-34

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抄録

皮下脂肪織炎様T細胞リンパ腫(subcutaneous panniculitis-like T-cell lymphoma;SPTCL)は皮下脂肪識を病変の主座とする稀な皮膚原発悪性リンパ腫である。当科で2004~2017年に診療したSPTCLの5例を検討した。女性4例,男性1例で,初診時年齢は中央値27歳(22~79歳)であった。初発症状は全例,有痛性紅斑であり,部位は大腿1例,下腿2例,上腕2 例,腹部1例で,5例中3例に全身症状(発熱,全身倦怠感)を伴っていた。TNM分類では,T2cN0M0が1例,T3aN0M0が1例,T3bN0M0が3例であり,治療はT2症例1例に放射線照射,T3症例4例に多剤併用化学療法2例,ステロイド内服2例を施行した。局所放射線療法を施行した1例は完全寛解,ステロイド内服を行った2例は1例が完全寛解,1例で再発を認め,多剤化学療法を行った2例は,1例が完全寛解,1例で局所再発を認めた。

 再発例のうち1例はベキサロテンを使用,1例はステロイド局所注射,局所放射線照射を施行したが,両者寛解を得られず加療継続中である。

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© 2019 日本皮膚悪性腫瘍学会
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