Skin Cancer
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SLE患者の大腿に生じたPagetoid Bowen病の1例
赤塚 太朗甲斐 浩通丸 陽美木下 幹雄菅谷 誠
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2022 年 37 巻 1 号 p. 35-39

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抄録

54歳,女性。全身性エリテマトーデス(systemic lupus erythematosus;SLE)に対して免疫抑制剤で治療中。10年以上前よりある右大腿部の紅色局面が隆起を認めたため,生検を行ったところ,有棘細胞癌が疑われた。手術にて切除したところ,病理で,Pagetoid細胞が認められた。Pagetoid Bowen病,異所性乳房外Paget病,上皮内悪性黒色腫が鑑別にあがったが,染色の結果,Pagetoid Bowen病と診断した。患者は以前よりSLEにり患しており,円盤状ループス(discoid lupus erythematosus;DLE)の皮疹から,免疫抑制剤による治療の影響もあり,Pagetoid Bowen病が出現したものと考えられた。

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© 2022 日本皮膚悪性腫瘍学会
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