Skin Cancer
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一般演題
雪状炭酸圧抵療法後の巨大色素性母斑上に基底細胞癌とBowen病が多発した1例
陣内 晃子田中 隆光伊藤 誠時深谷 早希林 耕太郎石川 武子鎌田 昌洋沼倉 里枝笹島 ゆう子多田 弥生
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2023 年 38 巻 2 号 p. 130-135

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抄録

73歳,女性。出生時より腰背部に扁平な黒色斑があり,1週間に1~2回ドライアイスで凍結療法をしていた。瘢痕が目立つようになり10歳で中断。約3年前から背部に瘙痒を伴う皮疹が出現し精製白糖・ポピドンヨード配合軟膏を外用されるも改善せず。背部から腰にかけて約50cm大の境界明瞭な灰青色から褐色の色素斑を認め,その上に白色調の瘢痕が散在し,4個の結節と2個の紅斑。結節の内訳は辺縁が堤防状に隆起し中央に潰瘍を伴う5cm大の結節,辺縁が点状の黒色斑で縁取られた2cm大の扁平隆起性結節が2個,2mm大の黒褐色結節で,いずれも弾性硬で下床との可動性良好。組織は典型的な基底細胞癌。さらに類円形から不整形の鱗屑の付着した紅斑が2個あり,組織はBowen病。腫瘍辺縁の色素斑の真皮内に母斑細胞が孤立性に散在。腫瘍は全て切除し断端陰性で半年で再発なし。これまでに雪状炭酸圧抵療法による基底細胞癌とBowen病の併存報告はなく,既報告18例をまとめた。

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© 2023 日本皮膚悪性腫瘍学会
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