Skin Cancer
Online ISSN : 1884-3549
Print ISSN : 0915-3535
ISSN-L : 0915-3535
一般演題
ニボルマブが奏功し,中止後も部分奏功を維持しているStage Ⅳ悪性黒色腫の1例
吉村 亜紀冨尾 颯生藤本 萌藤森 なぎさ小澤 健太郎猿喰 浩子
著者情報
ジャーナル 認証あり

2024 年 39 巻 2 号 p. 145-151

詳細
抄録

69歳,男性。初診2年前より頭部に黒色斑が出現し,近医皮膚科にて経過観察されていた。同部位に腫瘤を形成し,出血を繰り返したため,前医を受診した。皮膚生検にて悪性黒色腫と診断され,当科を紹介された。画像検査で脳転移,肺転移を認め,Stage Ⅳの悪性黒色腫と診断した。すでに神経症状が出現しており,姑息的に原発巣と転移性脳腫瘍を切除した。BRAF変異は陰性であり,術後ニボルマブ単剤療法を開始したところ,肺転移巣は縮小し,部分奏効と判断した。本人希望もあり,1年後から投与間隔を延長し,約3年後に計46回でニボルマブを中止した。中止から2年経過した現在も肺転移巣の増大や新たな転移なく経過している。免疫チェックポイント阻害薬(ICI)によって,悪性黒色腫の全生存期間は有意に延長しているが,治療期間については定まったものはない。ICIの投与期間について,若干の文献的考察を加えて報告する。

著者関連情報
© 2024 日本皮膚悪性腫瘍学会
前の記事 次の記事
feedback
Top