Skin Cancer
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一般演題
臀部メルケル細胞癌の1例
加世田 千夏向井 慶田中 隆光林 耕太郎石川 武子鎌田 昌洋大島 康利笹島 ゆう子岡田 知善多田 弥生
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キーワード: Merkel cell carcinoma, Buttock
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2024 年 39 巻 2 号 p. 169-173

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抄録

症例は72歳,男性。3ヵ月前より左臀部の自覚症状を伴わない結節に気付いた。その後変化なく,近医で切除され,メルケル細胞癌が疑われ当科を紹介された。切除前の現症は,左臀部に小豆大の皮内結節があり,表面の変化はない。鼠径リンパ節は触知せず。血清のNSEは8.7 ng/mLと正常,PET-CTで転移所見なし。組織は真皮内に腫瘍塊があり,類円形から不規則な索状の胞巣を形成し増殖し,胞巣間には線維性間質が介在していた。腫瘍細胞は小型で類円形の細胞で,細胞質に乏しく,やや大小不同の異型の核を有し,核分裂像もわずかに認めた。腫瘍細胞はCK20で核の辺縁がドット状に陽性を示し,CAM5.2,Synaptophysin,Chromogranin A,CD56が陽性であった。左鼠径のセンチネルリンパ節生検で腫瘍細胞は検出されず,術後,放射線療法を原発と所属リンパ節領域に60 Gy施行した。4年間,再発転移はない。メルケル細胞癌が臀部に発症することは稀であり,臀部のメルケル細胞癌の特徴をまとめた。

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© 2024 日本皮膚悪性腫瘍学会
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