Skin Cancer
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再発したメラノーマ
影下 登志郎尹 浩信石原 剛
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2006 年 21 巻 3 号 p. 273-278

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抄録

最近10年間 (平成8~17年) に当科で加療したメラノーマは220例である。そのうち手術を行った症例は205例で, 32例が再発・転移を来した。内訳は局所再発3例, intransit転移4例, 所属リンパ節の再発・転移8例, 所属リンパ節と内臓転移が同時に検出された症例5例, 内臓転移12例であった。治療方針は再発が所属リンパ節までであれば多数の皮膚転移があっても積極的に手術を行い, 化学療法やIFN-βの局所投与を併用する。内臓転移に対しては化学療法が中心であるが, 脳転移にはγ-ナイフ, 肺・肝転移にはラジオ波焼却を併用する。
治療法の選択には患者の年齢・PSや化学療法既往歴を考慮する。一方, 患者は既に病名告知や予後告知を受けているので再発告知は精神的ダメージが大きい。従って, 初診時から患者および家族との継続的対話は不可欠であり, 希望を持たせながら集学的治療を行い, 延命効果を計るように努めている。

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© 日本皮膚悪性腫瘍学会
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