抄録
51歳, 男性。若年時より前頭部に黒色腫瘤が存在したが, 急激に増大したため受診。径15cm大と巨大な半球状腫瘍を呈した。エクリン汗孔癌と診断, 骨を含めた切除を行い, 術後に出現した頸部リンパ節転移に対し郭清術を施行。放射線療法を追加したが皮膚, リンパ節転移が新生, 拡大し, 化学療法も併用した。5-FU, シスプラチン併用療法で腫瘍の増大, 進展は一時抑制されたが, 薬剤変更後に再度急速となり, 全身状態悪化。初診から11ヵ月の経過で永眠された。エクリン汗孔癌の予後, 治療法につき考察した。