皮膚の科学
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症例
悪性黒色腫における BRAF(V600E) 免疫染色の有用性の検討
村岡 響子国本 佳代藤本 正数村田 晋一山本 有紀神人 正寿
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2019 年 18 巻 1 号 p. 27-32

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抄録

60歳代,女性。当科初診の11年前より右足底の黒色斑を自覚し, 3 年前より同黒色斑が徐々に隆起し,増大傾向を認めたため近医より紹介受診となった。皮膚生検,全身 PET-CT より悪性黒色腫(c Stage IV)と診断した。原発巣の組織における BRAF 遺伝子変異解析で BRAFV600E 遺伝子変異を認めたため,ダブラフェニブとトラメチニブの投与にて治療を開始した。投与開始後,原発巣,転移巣ともに縮小傾向を認めたが,左腓腹筋内転移巣のみ増大傾向であった。同一症例の異なる転移巣において化学療法の効果に差が認められた。それぞれの転移巣の病理組織を用いて BRAFV600E)免疫染色を施行し比較したところ,奏効部位と非奏効部位の染色性に差を認めた。BRAF 阻害剤の耐性化の指標として BRAFV600E)免疫染色が有用である可能性がある。 (皮膚の科学,18 : 27-32, 2019)

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© 2019 日本皮膚科学会大阪地方会・日本皮膚科学会京滋地方会
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