皮膚の科学
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症例
Three Cases of Allergic Contact Dermatitis from Fragrant Spices
須貝 哲郎田水 智子原田 周子
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ジャーナル 認証あり

2003 年 2 巻 1 号 p. 9-13

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抄録
食事に用いられる香料の一部を香辛料とよぶが,その接触アレルギーの報告はクローブとメントールを除いてほとんどない。当科ではパッチテスト用香辛料アレルゲンとしてメントール,カンフル油,ペパーミント油,クローブ,赤唐辛子,キャラウエイ,コリアンダー,ジンジャー,タイム,山椒,ナッツメグ,グリロイド,白コショウ,ローレル,ビタゲンの15種を香辛料標準アレルゲンとして用いているが,今回は香辛料による多感作2例とグローブ油による1例を報告する。口唇の接触皮膚炎はアレルギー反応でもそう痒を伴わず,アレルゲンが多彩なので注意が肝要である。
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© 2003 日本皮膚科学会大阪地方会・日本皮膚科学会京滋地方会
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