皮膚の科学
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症例
アプレミラストが著効した毛孔性紅色粃糠疹の 1 例
山根 菜々子鈴木 緑加藤 麻衣子柳原 茂人大磯 直毅川田 暁大塚 篤司
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2022 年 21 巻 2 号 p. 103-107

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抄録

71歳,男性。初診の 2 ヶ月前より顔面に皮疹が出現し,当科初診時には顔面と四肢体幹に鱗屑を伴う紅斑,小膿疱を認めた。臨床症状および病理学的所見より毛孔性紅色粃糠疹と診断し,ステロイドと活性型ビタミン D3 の外用を開始したが改善が乏しく,エトレチナートとシクロスポリンの内服を併用した。その後皮疹の改善を認め,両剤を中止したところ再燃を認めた為,エトレチナートを再開した。しかしエトレチナート再開後爪甲剥離や口唇炎が生じた為,アプレミラストの内服を開始した。アプレミラスト開始後皮疹の改善を認め 5 週間後には皮疹は概ね消退した。毛孔性紅色粃糠疹は一部に難治例が存在するが,自験例ではアプレミラスト内服が有効であったため報告する。 (皮膚の科学,21 : 103-107, 2022)

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© 2022 日本皮膚科学会大阪地方会・日本皮膚科学会京滋地方会
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