皮膚の科学
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症例
皮膚平滑筋肉腫の2例
落合 宏司松木 勇人大津 詩子森脇 真一清金 公裕
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キーワード: 平滑筋肉腫, 外科的切除
ジャーナル 認証あり

2007 年 6 巻 2 号 p. 159-163

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抄録
平滑筋肉腫が皮膚や皮下組織に発生することは稀である。今回我々は,皮膚原発の平滑筋肉腫の2例を経験した。
症例1:85歳,女性。初診の約3ヵ月前に左頬部に隆起性の皮膚病変が出現した。皮疹が徐々に増大してきたため当科を受診した。
症例2:63歳,女性。初診の約1ヵ月前に左肩外側前方の隆起性病変に気付いた。病変が徐々に増大してきたため当科を受診した。
症例1は皮膚生検術を行い,症例2は皮膚腫瘍全切除生検術を施行した。免疫染色,特殊染色の所見もふまえて病理組織学的に詳細に検討し,2症例いずれも皮膚平滑筋肉腫と診断した。症例1は腫瘤辺縁より3cm離して,また,症例2は手術瘢痕より3cm離して皮膚腫瘍拡大切除術を行った。
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© 2007 日本皮膚科学会大阪地方会・日本皮膚科学会京滋地方会
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