皮膚の科学
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症例
経過中に顆粒状外観を呈しマキサカルシトール外用が有効であったHailey-Hailey病の1例
南 幸磯貝 理恵子川原 繁川田 暁
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2009 年 8 巻 1 号 p. 40-43

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抄録

70歳,男性。鼠径部の湿潤性紅斑を生検した結果,Hailey-Hailey病と診断した。その後軽快増悪を5年間繰り返した後に,鼠径部に丘疹が敷石状に集簇し顆粒状を呈した。病理組織学的には,丘疹の辺縁では典型的なHailey-Hailey病の所見を示した。丘疹の隆起した部分では表皮の不規則な肥厚がみられたが,棘融解像は認めなかった。マキサカルシトールの約2ヵ月の外用で皮疹は改善した。

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© 2009 日本皮膚科学会大阪地方会・日本皮膚科学会京滋地方会
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