2009 年 8 巻 Suppl.12 号 p. B680-B685
九州大学病院皮膚科では初診患者に対しDermatology Life Quality Index(DLQI)とSkindex-16を用いたQOL調査を行っている。解析対象とした全患者2643名のうちアトピー性皮膚炎(AD)患者は224名であった。湿疹皮膚炎群患者のQOLは他の疾患群患者に比べ低下していたが,湿疹皮膚炎群の患者の中でもAD患者のQOLはさらに低下していた。全患者では女性および若年者のQOLが障害されていたのに対して,ADでは性差や年代差はほとんどなくQOLの低下がみられた。