皮膚の科学
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症例
毛包性ムチン沈着症の1例
平井 麻起子石田 智子本田 えり子十一 英子
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ジャーナル 認証あり

2010 年 9 巻 1 号 p. 69-72

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抄録
26歳,男性。顔面の紅斑を主訴に受診した。浸潤を触れ,下顎部では脱毛も伴っていた。病理組織学的所見で毛嚢の拡大と毛包・皮脂腺の空胞化および毛包・脂腺内にアルシャンブルー陽性の沈着物を認め,毛包性ムチン沈着症と診断した。皮疹は生検後約10日で消退し,その後約2ヶ月間再発はない。毛包性ムチン沈着症に対する種々の治療法の有効性について,1984年から2009年の25年間に本邦で報告された43例と自験例をもとに文献的に考察した。
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© 2010 日本皮膚科学会大阪地方会・日本皮膚科学会京滋地方会
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