バイオメカニズム学会誌
Print ISSN : 0285-0885
28 巻, 3 号
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解説
  • 小林 真
    2004 年 28 巻 3 号 p. 106
    発行日: 2004年
    公開日: 2006/10/06
    ジャーナル フリー
  • 竹中  和正
    2004 年 28 巻 3 号 p. 107-111
    発行日: 2004年
    公開日: 2006/10/06
    ジャーナル フリー
    現在の携帯電話は,単に音声通話ができる小型電話機でなく,ネットワークに接続できる多く機能を待った情報端末になりました.国内での普及は8000万台を超え,多くの人にとって日常の生活に欠かせないものになってきました.パーソナル化が定着し,サービスもグローバル化するとともに,ユーザーの生活の仕方や価値観の変化もあいまって,ユーザーの要求も多様になってきました.また,携帯電話の多機能化により,操作が複雑になり,使える人と使えない人の格差も拡大してきました.また一方では社会的な要請として,高齢者・障害者にとっての法制化が促進されるとともに,マナー,モラル,セキュリティ管理などの社会的課題も増大してきました.携帯電話のさらなる進化を考える時,これらの多くの課題を解決していかなければなりません.これらのパーソナルな課題,社会的課題を明確にするとともに,他分野商品のUD(ユニバーサルデザイン)化の対応例を参考にしつつ,携帯電話のUD化に向けて,UDの姿を考察します.
  • 田村 博
    2004 年 28 巻 3 号 p. 112-116
    発行日: 2004年
    公開日: 2006/10/06
    ジャーナル フリー
    キーボードは書字下手な人々の悩みを解消した.そしてケータイは,移動中でも,ベットの中でも時や場所を選ばずに使える入力法を約束している.機械に合わせて人を訓練するのでなく,人に合わせた入力法の開発が格段の普及を促進するものと期待される.書字動作,キー入力,ケータイ入力に共通する人の特性についてのべ,最近の実験結果を含めて解説する.
  • 中村 則雄
    2004 年 28 巻 3 号 p. 117-124
    発行日: 2004年
    公開日: 2006/10/06
    ジャーナル フリー
    IT社会が高齢者にとって活動しやすい生活環境・情報環境を提供すると期待されているが,現状ではIT技術自らが情報強者と情報弱者というデジタルデバイドを加速しようとしている.特にIT機器のインターフェイスの使い難さが指摘されているが,エージェントインターフェイスがデジタルデバイドの是正において注目されている.本稿では,ユーザの聴覚特性や状況に合わせた適応的なユーザインターフェイスを実現するために,自己評価用簡易型聴力検査器として著者が提案・開発している携帯電話機を用いた“モバイルオージオメータ”,および,ユビキタス・聴覚インターフェイスの音質フィッティングシステムを解説し,デジタルデバイドを是正する方法について検討する.
  • 王 建青, 藤原 修
    2004 年 28 巻 3 号 p. 125-128
    発行日: 2004年
    公開日: 2006/10/06
    ジャーナル フリー
    携帯電話の国内利用者は7千万人を突破する一方,心臓ペースメーカーの使用者は30万人に達しているという.本稿では,この携帯電話と心臓ペースメーカーの問題を取り上げ,携帯電話による心臓ペースメーカーへの電磁干渉の発生機構と計算機モデリング手法を解説し,両者の共存社会実現に向けての筆者らの見解を示した.
  • 松田 美佐
    2004 年 28 巻 3 号 p. 129-135
    発行日: 2004年
    公開日: 2006/10/06
    ジャーナル フリー
    本稿では,監視社会化が進みつつある中,急増するカメラ付きケータイの「位置」を探ることを目的とする.カメラ付きケータイは個人的な「楽しみ」のために利用されているものの,監視システムがネットワーク化,データベース化する中で,結果として,監視のための「端末」となる可能性をもっている.そこで,監視カメラの遍在する現状を紹介しながら,今日的な監視システムをとらえるには相互監視モデルが有効であることを示した上で,そのようなシステムの拡がりを,「安全」「信用」「配慮」という三つのキーワードで分析し,カメラ付きケータイが占める「位置」を模索する.
研究
  • 小堀 聡, 多田 大輔
    2004 年 28 巻 3 号 p. 136-145
    発行日: 2004年
    公開日: 2006/10/06
    ジャーナル フリー
    体重移動動作において,床反力作用点データ,身体各部の位置データ,視線データの3つを同時に測定できるシステムを構築し,実験を行った.実験は,ディスプレイ上を動くターゲットを,床反力作用点を示すカーソルで追従する動作を行わせるというものである.評価値として,立ち上がり時間と制御誤差,体重移動時間と体重移動距離,視線移動時間を算出した.そして,応答波形の特徴,移動の向きによる差異,個人差,学習過程という観点から解析を行った.その結果から,床反力作用点データと位置データの関係,制御誤差と体重移動時間の関係,頭部の動きと視線の時間的関係,学習に伴う移動動作の方略の変化などについて明らかにした.
  • 渋谷 恒司, 深津 紘志, 小松 重紀
    2004 年 28 巻 3 号 p. 146-154
    発行日: 2004年
    公開日: 2006/10/06
    ジャーナル フリー
    本研究では,感性情報である音色が,人間の身体運動に直接与える影響を明らかにすることを目的としている.このため,2名の職業演奏家に,28種類の音色を指定し,それぞれのイメージで演奏してもらった.そして,その際の右腕動作,弓圧等を計測し,分析を行った.同程度の弓圧,弓速となる音色表現語の演奏動作と,音色に対するイメージを分析し,音色のイメージと演奏動作について,「イメージが同じで演奏動作も同じ」「イメージが異なり演奏動作は同じ」「イメージが異なり演奏動作も異なる」の3種類に分類した.しかしながら,考察の結果,音色表現語の右腕動作への影響は限定的なものであり,感性は弓圧や弓速などの演奏パラメータ決定に影響を与えるものと結論づけた.
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