中央大学 理工学部 生命科学科
2010 年 34 巻 3 号 p. 176-182
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地球上で現存する2 つの大きな生物グループ,原核生物と真核生物が進化させた2 種類の遊泳運動機構,バクテリアの 回転モーター型べん毛と,真核生物の屈曲運動型べん毛・繊毛について,運動メカニズムを紹介し,その力学的な特性を議論する.運動機構の比較から,バクテリア型のべん毛では回転モーターの機械的な強度が,真核生物のべん毛・繊毛ではエネルギー源となるATP 供給速度が,大きな制約条件になっていると考えられる.これは2 つの運動機構がまったく別々の経緯で進化してきた事実と符合する.
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