バイオメカニズム学会誌
Print ISSN : 0285-0885
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体力科学への筋音図の応用
野中 壽子赤滝 久美
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2013 年 37 巻 1 号 p. 45-51

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抄録
筋音図が運動単位の活動様式を反映することを利用して,筋の特性が異なる被験者を対象に収縮機能を検討している研究を概説した.思春期前児童は速筋線維の未成熟と関連した筋の収縮特性がみられた.高齢者は速筋線維の支配する運動単位の機能低下により遅筋線維の役割が優勢となることが示唆された.女性は男性よりも速筋線維の発達が顕著ではないことから収縮強度にともなう筋音図の変化も緩やかであった.運動種目の違い(たとえば長距離走者と短距離走者)では筋音図の振幅や平均周波数に差がみられ,トレーニング前後では筋音図のパワースペクトル密度のピーク値のシフトがみられ運動単位の動員様式,発火頻度の改善を反映した.
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© 2013 バイオメカニズム学会
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