バイオメカニズム学会誌
Print ISSN : 0285-0885
研究
視覚フィードバックを用いたランニング障害の予防に関する研究
巌 和隆長野 明紀羅 志偉
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2013 年 37 巻 4 号 p. 249-256

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抄録
本論文では,走行運動について研究している.走行における障害を予防するために,走行運動時の床反力の初期ピーク値と脚部のスティフネスに着目し,視覚フィードバックを用いてこれらの値を調節する可能性について実験研究を行った.具体的には,力センサ内蔵のトレッドミル上を走る際の床反力を計測し,計測結果から床反力の初期ピーク値を計算する.また,質量ばねモデルを用いて脚部のスティフネスを推定する.これらの結果を視覚情報としてリアルタイムに被験者に与えるようバイオフィードバックを行った.その結果,バイオフィードバックが無い場合と比べて,これらの値の絶対値とばらつきをともに小さく調整できた.視覚フィードバックが走行動作に影響を与えることが明らかになり,この成果は今後ランニング障害の予防に活用できると期待される.
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© 2013 バイオメカニズム学会
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