抄録
障がい者スポーツ(アダプティッドスポーツ)は心身に障害を持つ人が障害のない人を基準に行われているスポーツの方法や場面をそのまま適用することが“ 困難” や“ 危険” である場合,また“ 傷害を悪化させる恐れ” があるなどにより,競技規則や用具を一部変更し,改良することで,安全に楽しくかつ公平に行うことができる実態を指す1).そのために競技種目はレクリエーション・スポーツの全ての種目を含んでいる.では実際にアダプティッドスポーツに用いられる支援機器を考えると,下肢の代替機器の進化に比べて上肢の機器(義手・上肢装具)は種類も量も少ない.これは日常の生活で用いられる一般の福祉機器(補装具)においても同様である.これは手を用いた作業の強度や巧緻性に日常生活やスポーツの場面において満足する程度まで使いやすい進化を遂げていない故と考えられる.