バイオメカニズム学会誌
Print ISSN : 0285-0885
解説
スポーツ用具としてのチェアスキー開発
沖川 悦三
著者情報
ジャーナル フリー

2014 年 38 巻 2 号 p. 93-98

詳細
抄録

チェアスキーとは車椅子ユーザーなど立位でスキーをすることができない人たちのための座位で行うアルペンスキー用具である.日本におけるチェアスキーの開発は1976 年から始った.1980 年に実用機が完成し,その後のチェアスキー用具は,チェアスキーヤーのスキー技術の向上を追うように進化していった.長野パラリンピック開催を契機に,リハエンジニアや車椅子メーカー,バイクメーカーなどが協力し,チェアスキー開発プロジェクトを結成して開発を進めた.最新チェアスキーは日本選手のみならず,多くの外国選手も使用している.本稿ではその開発過程にそってスポーツ用具としてのチェアスキーを解説する.

著者関連情報
© 2014 バイオメカニズム学会
前の記事 次の記事
feedback
Top