バイオメカニズム学会誌
Print ISSN : 0285-0885
研究
多サイクルパルス磁場型磁気刺激装置の開発
八島 建樹高木 敏行出江 紳一小助川 博之森 仁阿部 利彦
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キーワード: 同期刺激, 末梢神経
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2015 年 39 巻 3 号 p. 163-168

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抄録
脳卒中や事故のために,大脳皮質運動野に機能障害が起きると,運動野の神経細胞が支配している部位の四肢に麻 痺を生じる.著者らは四肢麻痺患者のリハビリテーション方法としてパルス磁場を利用した脳と末梢神経の同期刺激Paired Associative Stimulation(PAS)の研究を行っている.末梢神経に効果的に刺激を与えるために,充放電電圧ではなく,パルス磁場のサイクル数をコントロールできる装置を開発した.本装置の特長として,TMS ほどの大きな充放電電圧が必要ないこと,TMS と比較して小さく軽いこと,刺激強度をパルス磁場のサイクル数で1 から8 サイクルの8 段階で変更できることが挙げられる.
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