抄録
摂食嚥下障害の内容・程度をふまえ,残存する摂食能力を活かして摂取できるよう調整した食事が,嚥下調整食である. 嚥下調整食の摂取は,摂食嚥下機能の改善だけでなく,医学的安定やQOLの向上に,直接または間接的に役立つ.すなわち 摂食嚥下リハビリテーションを支えている.機能評価などにより,個々の摂食嚥下障害に対し適切な嚥下調整食を把握できた としても,それを安定的に調理あるいは入手できなければ,安全で効果的なリハビリテーションを継続することはできない. 嚥下調整食の質を担保するための試みとして,物性評価が行われているが,現状はさまざまな課題が残る.