バイオメカニズム学会誌
Print ISSN : 0285-0885
解説
医学・リハビリテーション領域における単一症例研究の意義と位置づけ
河島 則天
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2018 年 42 巻 1 号 p. 17-21

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抄録

1 人の症例を対象として細やかな観察や評価を行い,症状や病態を把握するプロセスは,医学・リハビリテーション領域での臨床現場での日常そのものである.数ある症例のうち,たとえば極めて珍しい新規な症状や病態に接したとき,あるいは新規かつ特異性のある介入方法を初めて試みる場合などには,たとえ1症例であっても観察記録やデータを論文として公表することに非常に大きな意義がある.本稿では,医学・リハビリテーション領域における単一症例研究の意義と位置づけについて,具体的な事例を挙げながら解説,考察していく.

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© 2018 バイオメカニズム学会
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