バイオメカニズム学会誌
Print ISSN : 0285-0885
研究
変形性膝関節症および関節リウマチ患者に対する人工膝関節全置換術後の膝屈曲可動域の改善角度の違い
眞田 祐太朗大澤 傑椎木 孝幸今高 康詞
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2018 年 42 巻 2 号 p. 119-124

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抄録

術前の関節可動域(ROM)に有意差を認めない条件下で,人工膝関節全置換術(TKA)後1 年時点の変形性膝関節症(膝OA)と関節リウマチ(RA)患者における膝屈曲ROM の改善角度の違いを明らかにすることを目的とした.対象は膝OA 患者22 名28 膝,RA 患者15 名17 膝とした.術前ROM に基づいて130 deg 以上の良好群と130 deg 未満の中間群に分類し,その上で膝OA 群とRA 群の2 群に分類した.術前に対する術後1 年の改善角度を算出し,両疾患間で比較を行った.ROMの改善角度は,良好群では両疾患間に有意な差を認めなかったものの,中間群では膝OA 群に比べRA 群の方が有意に大きかった.TKA 後1 年の改善角度は,術前ROM が130 deg 以上の場合には疾患による違いはないが,130 deg 未満の場合には膝OA に比べRA の方が大きくなることが示唆された.

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