バイオメカニズム学会誌
Print ISSN : 0285-0885
解説
ボート: ローイング中のエネルギー代謝
白井 祐介
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2018 年 42 巻 3 号 p. 147-152

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抄録
ボート競技とは2000 m の直線コースで着順を競い合う持久系スポーツである.レース中は,酸素摂取量(VO2max)が最大酸素摂取量(VO2max)の90% 以上で推移することから,有酸素性代謝からのエネルギー供給が高いレベルで維持されることが明らかになっている.一方,レース中のペース戦略に着目すると,(VO2) が十分に高まっていないスタート直後や,(VO2) がほぼ(VO2max) に達しているレースの後半において特に高い運動強度で運動が遂行される(スタートスパート及びラストスパート)ことがわかる.そのため,こうした区間では,有酸素性エネルギー供給量の不足分を補うために,無酸素性代謝の貢献も高まっていると考えられる.本稿では,ボート競技の運動特性及びエネルギー代謝の観点から,その特徴を解説する.
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© 2018 バイオメカニズム学会
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