バイオメカニズム学会誌
Print ISSN : 0285-0885
研究
触覚による情報提示のための定周期・非定周期刺激に対する感受特性評価
浅川 貴史樹下 馨
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2022 年 46 巻 2 号 p. 89-94

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抄録
著者らは触覚による情報提示として,視覚障害者のための音楽演奏支援システムや在宅リハビリテーションのためのバ イオフィードバック機能を備えた小型筋電計測器の研究を進めている.情報提示には触覚インタフェースデバイスを使用するが,音楽演奏やリハビリテーション動作の妨げにならない部位への装着が必要となる.そこで,本論文では装着が予想される部位の振動刺激に対する感受特性の検証を行った.触覚での情報提示の方法として,音楽などの定周期刺激とリハビリテーションなどの非定周期刺激がある.両者の感受特性は大きく異なり,前者では認知心理学的な予測が大きな影響を与え,刺激に対する全ての部位の平均反応時間が -4 ms,部位間の差は29 ms となった.後者は生理学的な反応となり,全ての部位の平均反応時間が 241 ms, 部位間の差は50 ms となった.この結果から,触覚インタフェースデバイスの装着部位の選定には,提示する情報が定周期か非定周期かを考慮する必要があることを明らかにした.
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