抄録
発達性協調運動障害のある子どもに対して,できない動作を繰り返す指導だけでは技能習得につながらないことが多く,自己効力感も低下してしまう.子どもの能力に適したプログラムを立案するために動作ピラミッド法による評価を概説した.動きのピラミッド構造は 4 段階から構成される.第 1 段階は姿勢である.第2段階は両手の操作に焦点をあてている.第 3 段階は,手や物などを見る動きと口の動きである.第 4 段階は,注意,やり方を考える,意欲などが含まれる.本稿の最後に食事,書字,体育に課題のある 5 名の発達性協調運動障害児を取り上げ,動作ピラミッド・ツールで問題点を抽出し,具体的な指導プログラムを示した.