抄録
人と対話できる人型ロボットの実社会への試験的導入が進んでいる.またこれらを利用者が操作することで遠隔地の人
との高度な関わり可能にするシステム,すなわちサイバネティックアバターの研究が盛んに行われており,遠隔通信技術としてのアバターの活用にとどまらず,療育・医療支援やメンタルケア等のコミュニケーション支援への応用が期待される.本稿では,筆者がこれまでに進めてきた,自閉スペクトラム症の当事者支援を含むコミュニケーション支援の研究を紹介しながら,特に話しやすさという観点に注目し,アバターを対話相手とする対話形態,自身がアバター操作によって人と対話する対話形態,互いにアバター操作によって対話する対話形態の可能性を議論する.