早稲田大学商学部
1994 年 27 巻 3 号 p. 49-58
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欧州統合が進捗し,いわゆる欧州連合条約も発効して,いまや欧州連合(EU)が成立する事態にいたっているが,この統合はじつに広汎な分野に様々なインパクトを及ぼしている.ここでは,労働分野,とりわけ労働者の経営参加の領域において,欧州統合に関連してどんな動きがあり,いかなる変化がおこっているかを検討することによって,ヨーロッパにおける21世紀に向けての労働分野でのひとつの重要な動向をうきぼりにしたい.なお,本稿はEU成立前に書き上げ,EC時代の事態をとり上げたものである.
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