組織科学
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社会学における法則
―――数理社会学の立場から――
高坂 健次
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1999 年 32 巻 3 号 p. 27-37

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抄録
 社会学の歴史にみられる「法則」の用例を概観する.モデル構築を通して対象のメカニズムを捉えようとする数理社会学からすれば,「法則」は窮屈すぎる.かくて「法則定立科学」という自己規定は採らない.ここまでは吉田の提案と似ている.しかし,吉田の「ネオ・パラダイムの転換」は,科学的説明の古典的なロジックにとらわれすぎていて,数理社会学の現場の営みにはそぐわない.また,彼の提案には運動論が欠落している.
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