抄録
<研究目的>当地域では在宅で医療用麻薬の注射を円滑かつ迅速に開始できるよう,「出雲PCAシステム」として2014年から運用している.運用促進のためPCAポンプの使用や連携についての講義・演習を行うPCAポンプ研修会を定期開催している.「出雲PCAシステム」の利用件数,利用圏域を明らかにする.<主な知見>運用開始後2年間は,患者の年齢,性別,開始日,終了日,連携医療機関,連携訪問看護ステーション,使用医療用麻薬注射剤,在宅酸素療法併用の有無,転記をエクセルシートに抽出し集計した.運用開始3年以後は開始日,終了日,在宅酸素の併用率のみを同様に集計した.2014年3月から約5年間で152件のシステム利用があった(2014年 18件,2015年 22件,2016年 36件,2017年 43件,2018年 33件).<主要な結論>医療用麻薬の内服が困難になった時でも速やかに他の投与経路に変更し用量調節できることが重要である.「出雲PCAシステム」のような連携が各地で構築できることが望まれる.