社会政策
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小特集1■「福井モデル」を問う
福井県共働き夫妻の家事労働の社会化と生活時間
斎藤 悦子
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2018 年 10 巻 2 号 p. 23-39

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抄録

 福井県は日本が抱える多くの課題に対し,優れたモデル的要素を持つと考えられるが,本稿では女性が収入労働に従事できるという点に着目した。本研究の目的は以下の3点である。①共働き妻の家事労働時間と世帯内の家事労働の社会化の実態を明らかにする,②家事労働の社会化の作用を三世代世帯と夫婦と子ども世帯の世帯類型から検討する,③家事労働の社会化の程度が世帯内ジェンダー平等に与える影響を考察する。 生活時間と質問紙調査の結果,共働き妻の家事労働時間は平日は約2時間半,休日は6時間45分である。家事労働の社会化として,食洗器,乾燥機付き洗濯機,掃除ロボットを取り上げたが,これらの家電製品の所有率は全て全国平均よりも高い。三世代世帯の妻の家事労働時間は夫婦と子ども世帯の妻より長く,家事労働の社会化の程度が高まると,男性は家事労働時間が減少することが判明した。

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