社会政策
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小特集■妊娠・出産・育児と女性の就業継続
妊娠・出産の高年齢化と仕事の継続
―第一子妊娠時の就業継続に着目して―
伊藤 ゆかり
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2020 年 12 巻 1 号 p. 86-98

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抄録

 日本では仕事を続けていきたいという女性の就業継続のニーズが認識されて久しいが,未だに第一子出産前後の退職が多い状況が続いている。このような状況にもかかわらず,これまでの先行研究において周産期の就業継続についての検討が十分になされていない。本稿では,第一子出産前後の退職が多いことに着目し,第一子妊娠中の女性の就業継続に着目して検証する。本研究では2014年11月~2015年2月に行った妊娠安定期の妊婦を対象とした大阪市内の母親教室で実施した調査データを使い,妊娠中の就業継続について検討をする。「平成30年我が国の人口動態 平成28年までの動向」によると,第一子の母親の平均出産年齢は2016年で30.7歳と1975年と比べて5歳上昇となっており,出産の高年齢化が進んでいる。出産の高齢化に伴い,不妊を心配したことのある夫婦が増えている。本研究では,妊娠の高齢化に伴う要因も考慮し,妊娠時の就業継続に影響するかについても検討する。

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