社会政策
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社会保障制度改革と労働組合の役割 : 非正規労働者の増大とセーフティネット機能強化の課題(<特集>福祉社会の変貌と労働組合-社会政策学会第118回大会共通論題)
小島 茂
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2010 年 2 巻 1 号 p. 38-50

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抄録

パート労働者等の非正規労働者が増大し,雇用労働者の3分の1を超え,労働組合の組織率も低下している。しかも,「ワーキング・プア」と言われる不安定・低賃金労働者等の増大で,年金制度健康保険制度,生活保護制度など従来の社会保障制度によるセーフティネットが十分に機能しなくなっている。そのため,生活保護制度と雇用保険との中間に「職業訓練と生活支援給付」の新たな制度の創設など社会保障の機能強化に向けた政策課題を提案する。労働組合は,社会保障制度の充実・改革に向けた政策提言をはじめ,政府の審議会等を通じ,制度改革の「意思決定」プロセスに参加している。さらに,労働組合自身による「社会保険事務組合」や職業訓練・就労支援への関与,ならびに労働組合のセーフティネット機能の再認識など,今後の労働組合の役割と組合再生の可能性について探る。

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© 2010 社会政策学会
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