抄録
プロジェクトマネジメント知識体系は学際的な基本概念や実践用語から構築されている. その枠組に統合された知識は自然, 社会, 人間活動の調和を意図した知的集積であるが, 応用領域の実務規範や経験知の集積であるため, 実践有効性が優先して説明され科学認識視点での論理が明確に説明されていない. 本論では一般的な共有認識である使命達成型のチームによる創造活動を視座として, ディシプリン, コンテキスト, フレームワークなど知識系の基礎概念と目標設定, ブレークダウン, プロセスなどプロジェクトマネジメントを支援する論理について考察しその限界と発展性を指摘する.