抄録
アプリケーション開発においてプロジェクト完了報告書の作成は工程の最終フェーズに位置づけられ, 開発の振り返り評価が実施される。定期的な開発を繰り返す大規模システムの保守では過去の教訓が活かされた開発が行なわれるかどうかが次のプロジェクトの品質, 生産性を向上させていく為の重要な要素になる。次期案件開発のために過去の開発経験を情報資産として残すことはプロジェクトマネジメントについて大変有益なヒントを与えてくれるものである。プロジェクト完了報告書の作成はナレッジマネジメントの一環であり, 次に繋がる付加価値を生み出す評価のあり方を考えなければならない。