抄録
知識を共有化するには, 知識を共有化すべき人達は同じ理解をする必要がある. 文章の理解には個々人の文章読解力の影響力が強い. したがって, 読解力があるか否かは知識共有のキーポイントとなる. このため本研究では, 知識の共有と, 共有化された知識を特定する手法を提案する. この手法では, 技術文章の認知構造はISM法を用いて視覚化される. 知識を共有すべき人達がそれぞれ作成したISM構造はグループディスカッションによって一つのISM構造に集約する. 更に, 元の文章から共有化された知識を特定している. また, 本手法の適用性を, プロジェクト経験によって分類した複数の被験者によって調査をしたので報告する.