抄録
プロジェクトマネジメントについては,企業だけでなく昨今多くの高等教育機関でも学習カリキュラムに組み込む重要性が謳われている.しかし,ビジネス経験のない学生にとっては,知識を獲得することはできても,それを実践に結びつけるところまで導くのは難しい.筆者は,現状のプロジェクトマネジメントに関する研修が抱える課題に対し,学生でも経験するような日常生活の身近な事例を用いることで,研修を終えた後にも実践できるスキルを身につけるための工夫を試みた.このアプローチの有効性は,コース終了後に受講生に対して行ったアンケートからも確認することができた.