プロジェクトマネジメント学会研究発表大会予稿集
2009年度春季
セッションID: 2507
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2507 プロジェクトにおいて上流工程の品質を高めるための諸施策と効果について(一般セッション)
北村 弘二
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抄録
システム開発において問題点やリスクの洗い出しと対策が上流工程であればあるほど良いのは言うまでも無い.上流工程にて決めるべきことがきちんと決められており,後に続く開発工程(一般に請負作業)に入ることができるだけの設計品質が確保されているかを確認し,工程が完了しているか否かの判定を下すことで開発ベンダは要求品質を守り,顧客にも満足を与えることができる.当社ではプロジェクトの品質を引合い段階から高めるためにフェーズゲート施策を用いてアセスメントを行っているが上流工程完了判定もゲートの一つである.フェーズゲート施策については,大口赤字プロジェクトが大幅に減少するなどその効果が認められている.同様な施策を実施している当社関連会社や他のシステム開発ベンダでも赤字案件の減少などの効果が報告されている.本稿では上流工程の完了判定を決定するための各要素や施策に対して,その効果を考察し,課題に対しては今後の方向性を示すこととする.
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© 2009 プロジェクトマネジメント学会
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