抄録
現在,プロジェクトマネジャ育成施策のひとつとして,数行で書かれた短い事例(ショートケース)を用いたケースメソッド教育を実践中である.本教育は,プロジェクトマネジャが,プロジェクトにおいて実際に生起する様々な状況を事例とした数多くのショートケースを使って「疑似体験」させることによって,状況対応力の向上を促進することが狙いである.実際にショートケースを用いたケースメソッド教育を実施したところ,教育の進め方に課題が出てきたため,運用改善を進めている.本稿では,運用改善による狙いとその取り組みについて述べる.