SPring-8/SACLA利用研究成果集
Online ISSN : 2187-6886
Section A
ヒト20Sプロテアソーム・阻害剤(基質)複合体の結晶構造解析
森本 幸生伊中 浩治加茂 昌之古林 直樹
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ジャーナル オープンアクセス

2025 年 13 巻 2 号 p. 66-70

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抄録
 20S プロテアソームは分子量 75 万、28 個のヘテロサブユニットから成る超分子複合体である[1]。本酵素は細胞内蛋白質分解酵素として種々の機能を発揮するが、その活性阻害剤は抗がん剤として利用できる[2]。本課題では、ヒト血液から単離した 20S プロテアソームと、阻害剤あるいは基質複合体を作成し、基質分解とその阻害機構の解明を目的とした。複合体は主に2量体を形成しており、粒子内部には基質あるいは阻害剤に相当する電子密度を見出すことができた。
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