SPring-8/SACLA利用研究成果集
Online ISSN : 2187-6886
Section B
時間-空間分解型 operando XAFS 測定による自動車用触媒の酸素吸放出能解析
山本 敏生畑中 美穂森川 彰西村 友作岩崎 正興
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ジャーナル オープンアクセス

2025 年 13 巻 2 号 p. 87-91

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抄録
 自動車用触媒のコート層には粉末間細孔と粉末内細孔が存在し、排気ガスはこれら細孔内を拡散して活性点上で浄化される。本研究では、粉末間細孔を変えた触媒を調製し、これに管型反応器を用いた時間-空間分解型 operando Ce-K 吸収端 XAFS を適用することで、酸化/還元に伴う触媒の上流、中流、下流位置における Ce 価数の時間変化を調べた。その結果、粉末間細孔を大きくした触媒は、上流位置での Ce がより効率良く酸化/還元することが分かった。
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