抄録
in situ XAFS 実験において、水蒸気を導入しながら測定を行う実験系を構築し、Pd/Ce0.2Zr0.8O2 の Pd K 吸収端の測定を行った。測定系に接続した四重極質量分析器から導入ガス中の水が観測されたため、測定セルへの水蒸気導入に成功したと考えられる。同実験系を利用した Pd/Ce0.2Zr0.8O2 を対象とした in situ 実験で測定した Pd K 吸収端の XANES、EXAFS においては、CO ガスと水蒸気が同時に導入されたことによる試料の化学状態変化を観測した可能性があるが、厳密な議論は困難であった。