抄録
半導体デバイスにおける基本構造の一つとして、絶縁膜/半導体接合が挙げられる。この接合界面における化合物半導体由来の酸化物層評価が半導体レーザの信頼性を向上させるために非常に重要となる。本研究では、転換電子収量法の Al2O3 膜中における Ga K 吸収端の情報深さと Al2O3/GaAs 界面の Ga2O3 層の解析を試みた。Al2O3 膜中での Ga K 吸収端の情報深さは 170 nm であることを明らかにできたが、評価試料の Al2O3/GaAs 界面の Ga2O3 層を検出することは出来なかった。