抄録
青果物を低温流通する保冷用外装材が数多く開発され、普及している。特に発泡スチロール容器は保温・保冷性能が優れているとして大量に利用されている。その根拠となっているのが熱伝導率が小さい事である。
そこで、市販されている数種の保冷用外装材の保冷特性評価のための実験を行った。
熱伝導から求めた材料内の熱コンダクタンスは、発泡スチロール(厚さ16.6mm)と両面段ボール(Aフルート厚さ5.0mm)の比較では1:5.73であった。熱伝達と熱伝導の複合した熱通過率では発泡スチロールと段ボールの比較で1:2.36であった。 また、断熱率では、発泡スチロール84.5%に対して段ボール62.0%であった。
包装材料は環境変イヒから中身を保護することが主な役割であり、保冷容器においては内容品の品温を保持することが求められる。したがって、材料内部の熱伝導だけでなく、外気の影響や接触する空気との熱伝達を含めた熱通過の考え方が必要である。