抄録
前々報で、外装段ボール箱圧縮強さの特性を表現するモデルとして、C=B+αD…(1)、C=βA…(2)を提案した。本報では引き続き、(2)式の係数βの特性を検討した。倉庫保管中の外装段ボール箱詰め商品の積付劣化を評価するため、2段積みモデルを使用した。このモデルにより、外装段ボール箱の中身がカートン個箱の場合につき、20℃65%RH及び40℃90%RH前処理条件で、圧縮クリープテストを行った。その結果、40℃90%RH前処理での圧縮クリープ強さは、20℃65%RH前処理のそれの時間促進試験になっていることを確認した。また、2段積みモデルにより測定した係数βは、圧縮クリープ時間に対しては安定定数の傾向が強く、外装段ボール箱及びカートン個箱の材質構成と寸法形状、及びカートン個箱の挿入形態に対しては、高い感度を示した。結局、2段積みモデルで測定した係数βは、積付劣化を評価するのに適した基礎係数であることが明らかになった。