2014 年 3 巻 p. 76-83
てんかんのセルフマネージメントについて欧米のニーズ研究を通じて今後の実践および研究の課題を考察することを目的とした。文献データベースの検索によって得た論文のうち、患者の知識と理解、心理社会的ニーズとセルフマネージメントプログラムへの志向、子どもから成人への移行期の問題をとりあげた欧米の研究を検討した。疾患や治療および法制度についての患者の知識は総じて低いという報告が見られた。てんかん発作に加えて気分や感情、認知の困難を訴える人々にセルフマネージメントの必要性が高いこと、対面的なプログラムが好まれ、その運営には専門職に加えててんかんをもつ当事者が関わる必要性が示唆された。十代の人に対しては親のみならず専門職がその年代特有の課題に配慮して直接的に関わることの重要性も指摘された。