保健医療福祉科学
Online ISSN : 2434-5393
Print ISSN : 2186-750X
研究報告
健常中高年者を対象としたつけまつげ装着の印象を評価する視覚的指標の作成
―基本特性と測定結果との関連および信頼性の検討―
髙橋 喜代子萱場 一則
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2018 年 7 巻 p. 14-19

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抄録

[目的]健常中高年を対象としたつけまつげの視覚的指標を作成し、回答者の背景因子との関連および信頼性の検証を行うことを目的とした。[方法]運動教室参加者の50歳以上の男女134名を対象に写真によるつけまつげの視覚的指標の原案を作成し、清潔・親切・真面目の3項目の印象について、許容できる範囲を8段階評価で回答するよう求めた。尺度得点(0〜7)と3項目の印象および性別、年代別、環境別、経験別にMann-WhitneyのU検定とKruskal-Wallis検定を用いて解析した。4週間後に2回目の調査を行い、信頼性を検討した。[結果]調査回答者は114名であった。それぞれの尺度得点の平均値は3.6から4.1、標準偏差は1.4から1.7であった。女性で、年代が若く、身近につけまつげを装着している人がいて、自分で装着経験がある人ほど、許容度が統計学的有意に高かった。再テストにおけるSpearmanの相関係数は0.419から0.464であった。[結論]健常中高年を対象としたつけまつげの視覚的指標を作成した。つけまつげに対する許容度は、回答者の背景因子と有意に関連していた。中程度の信頼性係数がみられた。

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© 2018 埼玉県立大学保健医療福祉科学学会
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